チョイ寝で突然死防止!?

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2010年07月02日 14:43


「睡眠は食事同様、生命現象の基本中の基本。睡眠不足は栄養

不足と同じようなもの」と、国立精神・神経センター精神保健

研究所の白川修一郎客員研究員。眠りの質の低下はさまざまな

病気の発症につながると警告する。特に注意が必要なのは、高

血圧だ。睡眠不足は心臓に負担がかかり、狭心症や心筋梗塞、

脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)などによる突然死の

リスクを高めることが研究でわかっている。肥満が気になる人

も要注意だ。米コロンビア大学が約8000人に実施した研究の結

果によると、睡眠が5時間以下の人は、7~9時間の人に比べて

73%も太りやすかった。これは「睡眠不足になると、食欲を抑

えるレプチンという物質が減り、逆に食欲を高めるグレリンと

いう物質が増えるため」である。

「理想の睡眠は7時間。6時間半~8時間眠る人は健康リスクが低

い!」人間は寝ているあいだにたまったストレスを解消させた

り、脳の機能を回復させている。睡眠が5時間以下になると、脳

の前頭葉の働きが障害を受け、注意・集中力、判断力、記憶・学

習能力、感情のコントロール力、意欲など、認知機能全般が低下

する。では、どうやって睡眠不足を解消するか。白川氏がビジネ

スマンに勧めるのは、昼寝の習慣だ。食後に15~20分のあいだ仮

眠するだけで、午後の仕事はかなり楽になるという。午後早めの

短い睡眠であれば、夜に眠れなくなることもない。また、睡眠不

足の人は、就寝時間を30分ずつ早めていくと解消できるという。

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